今回は北海道の名寄市でmaltrip(モルトリップ)というbeer barの代表をしている風間健さんをご紹介します。
自転車で日本一周をしたり、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの勤務経験があったり…と多岐にわたる経歴をお持ちの風間さん。maltripをオープンするに至った経緯などをインタビュアー:ヘルニア鈴木 ライター:通山(トオリヤマ)でお送りします。
風間健さんってどんな人?ーkey word ずば抜けた「運」と「縁」
出身:北海道 名寄市
年齢:28歳
趣味:ひたすら酒を飲むこと!(これも仕事の一つですね)
サロンの入会:2年前。それまでも西野さんのビジネス書などを読んでいたそうです。
「Facebookの職歴を拝見すると多岐に渡りますが…そこらへんの話伺ってもいいですか?。」byヘルニア鈴木
「もともとはパティシエになりたくて大阪の製菓学校へ進学・就職しました。しかし、激務だったこともありなかなか続かず…他の仕事をやってみて、それでも「戻りたい!」と思ったらまた製菓の世界へ戻ってこよう!と思いました。」by風間さん
そこで、風間さんは「3ヶ月ごとに職種と住む場所を変えてみる」ということを始めました。
北海道出身の風間さんは富士山の山小屋や不動産会社やUSJなど色々な地域や業種に関わることで、途中から「bar形態でお店をやりたい」「クラフトビールのお店がまだ出来ていない地元でbarを開きたい」と思うようになったそうです。
「方向性が見え始めた時、途中で北海道へ戻ってもよかったんですが、せっかく地方にたくさんの友人ができたのでお礼のご挨拶も兼ねて日本一周、自転車の旅をすることを決めました。」by風間さん
お礼を兼ねた日本一周、それを決意し実行する風間さん、すごいです!
ずば抜けた「運」と「縁」
「日本一周ってどのぐらい時間がかかりますか?」byスズキ
「半年ですね。」by風間さん
「日本一周って結構な走行距離ですよね! 危なかった・キツかったエピソードありますか?」byヘルニア鈴木
「しまなみ海道って自転車乗りの聖地があるんですが…しまなみ海道で野宿していた時に松山刑務所から受刑者が逃げた話を聞いて…あの夜の野宿はちょっと怖かったですね。」by風間さん
確かに、2018年愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者が脱走した事件がありました。
なんというタイミングで…
他にも新興宗教からの勧誘(「一晩泊めるよ」からの勧誘)などもあったようですが、「旅に出る時に何が起きてもネタになる!という気持ちで挑んでいたので苦にはなりませんでした。」と笑って話す風間さん。さすがです!
日本一周を終えて
最初は市場調査を兼ねて飲み歩いていました。
その時、たまたま隣町で「ビール工場の立ち上げ」の話が出ていて、たまたまピザ屋で食事をしていた時に隣席にいた方が「ビール会社の社長さん」で…という相当な縁をお持ちの風間さん。
ビール会社の社長さんもInstagramで「日本一周しながらご当地ビール飲んでた子」と風間さんのことを認識していたようで、引き寄せられるように一緒に事業を始めることになったそうです。
ビール会社(ビール職人)に勤めながら同時進行でbeer barを始めた風間さん。
現在は4月でビール会社を退社しbeer barのお仕事に専念しているそうですが…たまたまタイミングよくまた別な町で新たなビール会社の立ち上げの話があり、そちらにも参加しているそうです。
その新たなビール会社のオーナーさんはなんとサロンメンバーさん!
北海道でRojiura Curry Samurai というスープカレーのお店を立ち上げられ、全国各地に店舗があるそうです。
すごいご縁です。
調べてみると川端昌志さんという方で地域事業の立ち上げのタイミングで風間さんも一緒に参加するようになったそうです。
『maltrip(モルトリップ)』ってどんなお店?ーkey word「人の温かさ」
「『maltrip(モルトリップ)』ってどんなお店なんですか?」byヘルニア鈴木
「さまざまな年齢・業種の方が集まってビールを楽しめる場所になっています。お客さん同士がすごく仲が良く、週末遊びに行ったりしているそうです。」by風間さん
人との繋がりやご縁を大切にしている風間さんだからこそ、お客さん同士も仲良くなっていくのだと感じました。
クラフトビールとの出会い
「たまたま以前勤めていたい会社の社長さんに連れて行ってもらったbarで初めてクラフトビールを飲みました。その時飲んだIPAビールの感動と言ったら…!!」by風間さん
「僕、炭酸が飲めないんで…ビールとか全然詳しくないんですがIPAって何ですか?」byヘルニア鈴木
「飲んでみたらわかると思いますが、味や香りが全然違違います!」by風間さん
私もIPAビール知らなかったので、調べてみたところ正式名称は「India Pale Ale(インディア・ペールエール)」といい、ビールの原材料の一つである「ホップ」を大量に使用してつくられるビールだそうです。ホップのもつ香りや苦味が一般的なビールに比べるとかなり強く色々な種類があるそうです。
IPA飲んでみたいですね!
色々なクラフトビールを飲み歩き、ビールの美味しさだけでなくbarに集まるお客さん同士の温かさやその空間に魅了され、「いつかはこういう場を作る人になりたい」という思いが強くなった風間さん。
モルト(麦)+トリップ(旅)=モルトリップという店名の由来にもあるように、旅を通じて人に出会いビールを通じて繋がる関係がモルトリップにはあるのだと思います。
「クラフトビールっておしゃれなイメージがありますよね。色もカラフルだし。」byヘルニア鈴木
「ビールのいいところは何を入れてもいいところ。中にはフルーツや松の枝を入れたり、地ビールだったり…一期一会なところもビールの面白さだと思います。」by風間さん
今後の展望&サロンメンバーへ
今後の展望を聞いてみると、「地方都市ならではの課題かもしれませんが…ビジネスホテルはあるんですが、いい感じの宿泊施設がまだ足りません。せっかく美味しいクラフトビールを楽しんだのなら、宿も快適に過ごしてほしい! そんな宿泊施設ができたらいいな…と考えています。」と話す風間さん。
地域貢献にもつながりいいですね。観光資源が少ない中で、人とのつながりを大切にしたいというコンセプトの風間さんの宿泊施設、完成したら北海道まで行きます!
サロンメンバーのみなさんへ
「とりあえず、飲んで語りましょう!」
「北限の北限で頑張っている人もいるよ」って伝えられたらいいですと話す風間さん。
まだまだやりたいことがたくさんある風間さん、きっとたくさんの刺激やパワーを得ることができると思います。
『maltrip(モルトリップ)』
住所:名寄市西4条南5丁目(らーめんくましろう様・奥)
営業時間 :20:00〜00:00
*「定休日は定休日は特に決めてませんが本業(ビール醸造)の仕事がある際は問答無用で休むのでSNS等で告知します!」