今回は、ヘアメイクアーティストの高橋塁さん（34歳・東京都出身）をご紹介します。
ヘアメイクアーティストだけでなく、スナックキャンディ御徒町でプロフィール写真も撮っている塁さん。
なんと美容師免許は持っているけれどカットは全くせず、ヘアメイクに徹しています。
どのタイミングでヘアメイクに特化すると決めたんでしょう?
金融業界からヘアメイクアーティストへーkey wordは「やってみよう」
「そもそも僕、転職してヘアメイク業界に入ったんです。」by塁さん
「え？そうなんですか？ 知りませんでした。その話、むちゃくちゃ興味あります!! 」byヘルニア鈴木
「今考えたら言い訳に過ぎないですが…僕には就職した企業が向いてなかったですね。」と話す塁さん。
「大学生の時はやりたいことが全然なく、周りと同じように時期が来たら就職活動して有名企業に就職して…ってみんなと同じ道を進みました。当時は上場企業に入社できないと『お前、しくったね…』っていう空気感が周りにもあり、文系卒ということもあって片っ端から就職活動しました。
なんとなく化粧品会社に興味があり、資生堂やカネボウ、KOSEなども受けましたが全滅…。唯一内定を頂き働いていたのがCANMAKEを取り扱う井田両国堂という会社でした。」
「CANMAKEは今でこそ有名モデルを起用していますが、その当時は中高生向けのプチプラコスメ。たとえ入社しても営業に回れば、美容業に関われない…と思ったら、色々な業種の内定の中から「一番給料が高い業種は？」と自問し、行き着いたのが金融業でした…」と苦笑いする塁さん。
しかしこの仕事は定年まで続けられないな…と気づき始めた塁さん。
「うまく行くか? 行かないか? を抜きにして、今やってみたいことは何か? と考えた時に、思い切って自分でやってみよう! 」と思い、以前から興味のあった美容業界へ進むことを決めたそうです。
金融業界は転勤族で、一大決心した時は四国（松山市）にいた塁さん。
地元である東京の専門学校を探していた時に、「今日なら体験入学できますよ!」という専門学校をたまたま見つけて、松山市から駆け込み体験入学したそうです。
「参加するのに交通費を考えたら往復6万円くらいかかったけれど（笑） ここでやってみよう! 」と決めた塁さん。
その行動力もさることながら、畑違いの場所に飛び込む勇気、なかなかできることではありません。
「好きかどうかもわからなかった。けど、やってみないとそれもわからない。」と話すその姿は、挑戦しようとするルビッチのようです。
ブラックな下積み時代を経験してーkey wordは「今はいい時代だ…」
「専門学校からそのまま今の会社に就職ですか？」byヘルニア鈴木
「いいえ、僕は良くも悪くも行き当たりばったりなので…。ヘアメイク科を卒業した時、美容師免許を持っていなかった（笑）。でも多くの企業は美容師免許が必須!みたいな…。
美容師免許がなくても採用枠があった青山にあるメイクサロン兼フォトスタジオに就職しました」by塁さん
「美容師はスタッフからスタイリストに昇格するまで、休みの日にカットの練習して…みたいな感じなんだったんですけど、ヘアメイクってどんな感じなんですか？」byヘルニア鈴木
「ヘアメイクも同じように休日出勤して練習するなんてこともありました。店の研修→自分でモデル見つけて練習→大学生の就職活動用の証明写真やお見合い写真、弁護士さんや音楽家などのHP用宣材写真などとステップアップしていきました。」by塁さん
ブラックな下積み時代が長かった塁さんの時代とは打って変わって、ここ最近では美容業界も週休2日で社会保険完備になってきているようです。
塁さんは雑誌を買い漁ったり図書館へ行ったり流行りや技術を習得するために苦労したようですが、今ではカリスマ美容師のカット技術はインスタライブなどで見れるようになり、YouTubeやInstagramなど学ぶ環境は揃っていて何でも手に入るようになってきています。情報を手に入れようと思えばいくらでも手に入る、いい時代です。
しかし一方で、むちゃくちゃ下手くそな人は減ってきているけれどむちゃくちゃ上手い人もいなくなってきているのかもしれません。美容業界は免許さえ取ってしまえば、ハードルは低くなってきているのかもしれません。
コロナの影響は？ーkey wordは「個人で仕事を請け負う」
「コロナの影響ってありましたか？」byヘルニア鈴木
「コロナ禍で店が休業になったこともあり、自分だけではいかに無力か…ってことに気づきました。月４万の収入の時もあり、このままでは家族を養えないと個人で出張に行って撮影したりもしました。」by塁さん
現在は通常営業されていますが、イベントの減少などに伴い集客面では苦労が続いているそう。
「お子さんはいらっしゃるんですか？」byヘルニア鈴木
「青山のサロンにいた時に結婚して、もうすぐ2歳になる子どもがいます。」by塁さん
「休みの日とか何されているんですか？」byヘルニア鈴木
「僕、丸一日の休みとかないんです。」by塁さん
「えぇ!! そうなんですか？」byヘルニア鈴木
「平日は夜からのお仕事の方向けにヘアメイクして、週末はイベントごと（結婚式など）で予定が入りますね。明日も朝７時からです。」by塁さん
「なるほど! 空いている時間が休みってことですね。でも奥さん的には休んでほしい…って言われることありませんか？」byヘルニア鈴木
「そうですね、週末いないことの方が多いので、それは言われますね」by塁さん
「後々、色々な行事がありますからね! 運動会が土曜日とかね（笑）」byヘルニア鈴木
コロナ禍の休業などを経験し、個人で仕事を請け負えるようになりたい!と話す塁さん。
そのために頭を下げて、一からアシスタントとして仕事を学びたいんだそうですが…そこには悩みもあるようです。
アシスタントになると当然、給料も下がります。塁さんには奥さんもお子さんもいて、守りたいものがあるからこそ、その挑戦に躊躇する気持ち、とてもよくわかります。
オンラインサロンとの出会いは？ メンバーの皆さんにメッセージを！
今から３〜4年前、以前勤めていたサロンの先輩から「西野亮廣エンタメ研究所」の存在を教えてもらった塁さん。
たまたまその頃、『革命のファンファーレ』を読んでいた塁さんは「面白そうだから入ってみようかな。」と入会し、今ではスナックキャンディ御徒町に来る方の撮影もしているようです。
鈴木さんもスナックキャンディ御徒町で撮影した写真を大事に使っているそうです。
そんなサロンメンバーへ塁さんからメッセージ。
「どんな色が自分に合うのか？わからない方はぜひ僕にお任せください! 何の道具を使っていいか？何の色が自分に似合うのか？ちょっとでもアップデートしたい方のお役に立てると思います。」
私も自分に似合うヘアメイクよくわからないので…毎日をちょっとずつアップデートできたら素敵だなぁ〜と思いました。
塁さんのInstagramはこちら→@rui.t_hairmake
Twitterのアカウントはこちら→ @RuiT551019
最後までお読みいただきありがとうございました。
