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2021.06.04

【Hito検索】 ぼうしコーヒー 坪井敦さん

今回は福島県いわき市でコーヒースタンドを経営されている、坪井敦さんをご紹介。
コーヒースタンドだけでなく、コーヒーにまつわるイベントを企画・運営したり、起業についての講演をされたり…多才な才能を発揮する坪井さん。

なんと、前職はサラリーマンで飲食店の経営はゼロ!
そんな坪井さんがどのような経緯でコーヒースタンドを経営しているのか?聞いてみました。

自分の持っている武器は何か?ーkey wordは「好きなことで生きていく」

20歳で高専を卒業→サラリーマン→23歳で退職し約3年間プータローを経験した坪井さん。
プータローの当時はパチンコで収入を得ていたそう。
しかし、26歳の時、「さすがにそろそろ…」と世間手が気になり就職活動を始めました。

「好きなことで生きていく!」と決めて就職活動を行い、その後パチンコ屋さんに就職。
一方で、「3年間下積を経験し、3年間管理職を経験したら辞めよう」とも考えていた坪井さん。
しかし、立場が上がれば上がるほど辞めづらくなり、結局10年が経過した頃、部下がトラブルを起こしたことをきっかけに自身も退職を決めたそうです。

部下のトラブルの際、「辞めるならここだ! 辞めて好きなことで生きていく!」と決意し、
「今持っている武器の中で、向こう10年自分の力で使える武器は何だ?と考えた時にコーヒーで生きていくと決めた」と話す坪井さん。
コーヒーにたどり着くまでのエピソード、めちゃくちゃ面白いですね!byヘルニア鈴木

コーヒーの魅力って何?ーkey wordは「コーヒーの裏側」


「コーヒー好きって一言で言っても、幅が広い。
100円の缶コーヒーが好きな人もいれば、焙煎したスペシャルティコーヒーが好きな人もいる。
でもコーヒーの裏側まで知っている人って意外といないんです」と話す坪井さん。

「コーヒーの裏側って何ですか?」byヘルニア鈴木
1杯100円のコーヒーってどこが犠牲を払っているの?
海を超えて私たちの元にやってくるコーヒーって、そもそも1本の木から400グラムしか採れないのに
10g使ったとしてもそれが100円⁈みたいな。
コーヒーの裏側まで知っている人ってそんなにいない。」と話す坪井さん。

「それって大きな会社(資本を持っている)が有利なんですよね?」byヘルニア鈴木
「確かにそれもある。けど、必ずどこかで犠牲を払っている人たちがいるんです」by坪井さん

「例えば…農家さん、運送業者、必ずどこかで犠牲が生じている。でもそれってなかなか購入者には伝わりづらい。
どうしたら購入者の方にも伝わるのだろう? どうしたら耳を傾けてくれるのだろう?って考えた結果、
圧倒的な味で勝負して、このコーヒーを出す人の言うことなら…と説得力のあるコーヒークリエイターを目指そう!と今は思っています」と話す坪井さん。
坪井さんのコーヒー、絶対美味しいんだろうなぁ〜と聞いていて思いました。

価値観は変えられるーkey wordは「コーヒーは甘い」

コーヒー豆は基本的に輸入。
日本では気候や人件費の兼ね合いから、なかなか栽培が難しいそうです。
日本で栽培からするとなると…1杯1500円ぐらいかかるよう。なかなか高級ですね! 1日かけて味わいたいぐらいの値段です。

「今までに美味しかったコーヒーって何ですか?」byヘルニア鈴木
「色々ありますが、エチオピア産のゲーシャ。ゲシャ村って所で発見された品種のコーヒーです。」by坪井さん

「実は…僕、2年前くらいからようやくコーヒーが飲めるようになったんです。
香りが強いものが苦手で紅茶もちょっとNG…って感じだったんです。でも、今のオーナーが仕事前のカフェタイムにコーヒーを淹れてくれて、だいぶ飲めるようになってきたんです」byヘルニア鈴木

「大丈夫です! 価値観は変えられますコーヒーって実は甘いんです!」と熱く語る坪井さん。
「私が飲めるコーヒーってありますか?」っていうコーヒー嫌いのお客さんでも必ず飲めるコーヒーがある!と断言する坪井さん。
坪井さんのスペシャルティコーヒーは苦手な方でも飲めるものもあり、魅力が詰まっているようです。
坪井さんのコーヒーはここでも買えますよ→ぼうしコーヒー
コーヒーは甘いを私も体感したいです!

「ちなみにどこからコーヒー豆は仕入れているんですか?」byヘルニア鈴木
「さまざまな国・地域から仕入れています。」by坪井さん
たくさんの国・地域の方と繋がるってすごいですね。

コロナ禍の影響は?ーkey wordは手の届く範囲の幸せ」

コロナの影響で、密を避けるためピッカーと呼ばれる選別作業員が集まれない状況で、「去年と同じ豆なのにこんなに質が悪いの?」と思うような豆もあるそうです。

『三密を避けるために人が集まれない→選別作業の困難さ→困難な中でも出荷しなければ生活できない→去年より質の低いコーヒー豆』という悪循環でも、去年と同価格で購入するという坪井さん。
「僕たちが扱う豆は農協を通さないで、農協よりも5倍も6倍も高値で購入します。それで農家さんの生活を豊かにして、品質も向上する仕組みを作っていくのが狙いです」と話す坪井さんに、現代社会が抱える課題の解決策を感じました。
まさに持続可能な社会を作っていくSDGsの世界です。


そんな坪井さんのコーヒースタンドは福島県いわき市植田駅正面にありますが、住まいはなんと茨城県なんです。
店を開くときにお子さんたちが「転校したくない」と言い、通い店主なんだそう。

「コーヒーと向き合う時間を世界と戦うほど取れない。家族との時間が一番大事だから、十分な時間を取れないコーヒーとの世界戦は早々に諦めました。けどそれが自分の一番の幸せだから」と話す坪井さんに、とっても共感しました。

自分と、自分の家族と、手の届く範囲が幸せであれば十分」だと話す坪井さん。
「願わくばその『手の届く範囲』がもっともっと広がればいいなぁ〜」と話す姿に感銘を受けました。

今後の展望ーkey wordは「自分が楽しいと思えること」

2021年6月から別店舗(週1回営業)で開店が決まっているそうです。
その他にも、ミヤンマーの農家さんの現状を伝えるイベントを企画するなどコーヒーを軸に繋がる、自分が楽しいと思えることに注力していきたいそうです。

「発展途上国で育てたコーヒー豆が先進国の人に飲まれる今の状況だと、なかなか顔の見える農家さんとの繋がりって難しい…
だからこそ、現地の人と繋がったり、話を聞いたりすることが楽しいんだ」と語る坪井さん。
毎日を楽しみ、いつ死んでも後悔しないような生き方を目指していて、最終的には奥さんやお子さんから
「この人好き勝手して楽しそうだったよね」と言われる生き方をしたいとおっしゃっていました。
すぐにでも成仏できそうな坪井さん(笑)。でもとっても理想的な生き方です。

「ちなみに一番最初にコーヒー飲んだのって、おいくつの時でしたか?」byヘルニア鈴木
「3歳! 」by坪井さん
レストランでウエイターの方から「ボク、何飲む?」って聞かれて「コーヒー! 」と答えた記憶があるそう。
すごいですよね〜。

コーヒーとの衝撃的な出会いは社会人になってからだそうで、「コーヒーって面白い!」と気づいてから夢中になっていった坪井さん。
特に社会人になり仕事が多忙を極めた際、コーヒーを淹れる朝の10分が至福の瞬間だったと話していました。
その後、至福の瞬間のために店で使うような器具を買い揃え、朝の10分をより良いものにするために自分で焙煎を始めたそう。そして最終的には「店を出しちゃおう! 」という流れになり、現在に至ります。

「もし、コーヒーを坪井さんから取り上げられたら何をしますか?」
「どうにかしてでもコーヒーやります! 豆を密輸してでも(笑)」とニコニコ話す坪井さんに、コーヒー愛を感じました!
そんな坪井さんのお店のInstagramはこちら→bo_shi.coffee.iwaki

記事を読まれている皆さんへメッセージ

「家庭でできる美味しいコーヒーの淹れ方ってありますか?」byヘルニア鈴木
「ズバリ美味しい豆屋さんを探すことです」by坪井さん
生産者さんがどれだけ、目をかけて愛情をかけたか?がもっとも大事なので、やはりたくさん飲むことが美味しいコーヒーを飲む近道なんだそうです。

また、サロンメンバーさんだけでなく全ての人が何かをチャレンジする時は「喜んでお手伝いさせてください!」とおっしゃっていた坪井さん。
コーヒーを軸に繋がる未来は楽しさで溢れていそうです。

私もますます坪井さんのコーヒーに興味を持ちました。
坪井さんのFacebookはこちら→ぼうしコーヒー
最後までお読みいただきありがとうございました。



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